英Foundationalが820万ポンド調達しレーザー測距網構築へ

英国ロンドンのスタートアップ、Foundationalが2026年10月1日にそれまでの非公開の状態から活動を公表し、820万ポンド(約1,080万ドル)の資金調達を発表しました。
地上からレーザーを衛星に当て、跳ね返ってくるまでの時間から衛星の位置を精密に測る「衛星レーザー測距」を自動化し、商用サービスにする計画です。
2027年初めのサービス開始を見込んでいます。

3行で分かるポイント

  • ロンドンの新興企業Foundationalが、創業初期の段階で820万ポンドを調達した
  • 衛星の位置をレーザーで精密に測る仕組みを自動化し、衛星を運用する会社向けのサービスにする
  • 世界に10〜20か所の観測拠点を建てる計画で、最初の3〜4拠点で2027年初めにサービス開始を見込む
目次

まず押さえたい背景

Foundationalは2025年に創業したロンドンの会社で、衛星やスペースデブリ(宇宙ごみ)の位置を精密に測ったデータを提供する事業を手がけています(出典:Foundational「Foundational emerges from stealth with £8.2M to scale Satellite Laser Ranging」)。
最高経営責任者のHira Virdee氏は、2018年にLumi Spaceという会社を創業しています。
Lumi Spaceは宇宙状況把握(SSA)のデータを扱う会社で、研究開発と政府案件に取り組んできました。
宇宙状況把握とは、軌道上のどこに何があるかを把握し、衝突などの危険に備える取り組みのことです。
Foundationalはこの技術を商用化するために、Virdee氏が最高技術責任者のDave Gooding氏と共同で創業した会社で、Lumi Spaceを子会社として傘下に収めています(出典:Payload「Foundational Raises £8.2M for Satellite Laser Ranging」)。

衛星レーザー測距は、地上の観測拠点(地上局)から衛星へ短いレーザーパルスを撃ち、衛星に付けた反射器で跳ね返った光が戻るまでの時間から距離を割り出す方法です(出典:NASA「NASA Laser Reflecting Instruments to Help Pinpoint Earth Measurements」)。
光の速さは決まっているので、往復にかかった時間が分かれば距離が求まります。
反射器は3枚の鏡を直角に組み合わせ、立方体の内側の角のような形にした部品です。
普通の鏡と違い、入ってきた光をそのまま元の方向へ返します。

何が発表されたか

今回の調達は、創業間もない企業が製品を形にする前後に行う「プレシード」と呼ばれる段階の資金調達です。
Foundationalは、ヨーロッパの宇宙技術企業のプレシードとしては過去最大の額だと説明しています。
出資したのは、ベンチャーキャピタルのInflection、BACKED、Adjacent、Type One Venturesと、防衛・宇宙・サイバー分野に投資するヨーロッパのファンドFinal Frontierです。

Foundationalは、測定の仕組みを丸ごと自社で手がけます。
衛星に取り付ける反射器、レーザーを撃って光の戻り時間を測る自動化された地上局、そしてデータを処理して届けるソフトウェアの3つです。
反射器は衛星が故障して動かなくなっても機能し続けるため、運用を終えた衛星の位置も追えます。
Payloadによると、同社の反射器はすでに16個が軌道上にあり、さらに約60個が打ち上げを待っています。

  • 地上局は最大2,000km先の物体を、ミリメートル単位の精度で昼夜を問わず追跡できる
  • レーザーには目に安全なものを使う
  • 完全自動・全天候型で、従来の施設より約30分の1の費用で済む
  • 大きさはピックアップトラック2台分ほどで、英国で組み立てて世界各地に設置できる

同社はこの精度を、ロンドンから見てエディンバラの車が鉛筆1本分の幅だけ前に動いたのを捉える程度だとたとえています。

Foundationalは、地表に比較的近い低軌道(LEO)が混み合うにつれて、運用者には物体の正確な位置と軌道の変化を知る必要が増していると説明しています。
Virdee氏は、精密な位置データによって運用者が衝突の危険を見つけ、より安全な軌道変更を計画できるようになると述べています。

Payloadによると、現在の需要の多くは商用で、低軌道を使う測位サービスの事業者、軌道上で衛星の点検や燃料補給などを行う「軌道上サービス」の事業者、通信衛星の運用者から寄せられています。
同社は顧客として、商用の衛星群の運用者、ESA、英国政府、航空宇宙メーカー、研究機関を挙げています。
衛星レーザー測距そのものは、NASAなどが長年、地球の観測や軌道の精密決定に使ってきた技術です。
Foundationalの事業は、この測定を自動化された地上局の網で商用サービスとして提供しようとするものです。

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宇宙業界にとっての意味

Foundationalは、地表に比較的近い低軌道(LEO)が混み合うにつれて、運用者には物体の正確な位置と軌道の変化を知る必要が増していると説明しています。
Virdee氏は、精密な位置データによって運用者が衝突の危険を見つけ、より安全な軌道変更を計画できるようになると述べています。

Payloadによると、現在の需要の多くは商用で、低軌道を使う測位サービスの事業者、軌道上で衛星の点検や燃料補給などを行う「軌道上サービス」の事業者、通信衛星の運用者から寄せられています。
同社は顧客として、商用の衛星群の運用者、ESA、英国政府、航空宇宙メーカー、研究機関を挙げています。
衛星レーザー測距そのものは、NASAなどが長年、地球の観測や軌道の精密決定に使ってきた技術です。
Foundationalの事業は、この測定を自動化された地上局の網で商用サービスとして提供しようとするものです。

今後の注目点

Foundationalは今後数年で10〜20か所の地上局を建てる計画で、最初の4〜5か所は4つの大陸で整備が進んでいます。
2027年初めには、最初の3〜4拠点からサービスを始める見込みです。
さらにその先では、反射器を付けていない衛星やデブリの追跡にも取り組み、大気の密度や宇宙天気のモデルのような、測定から導いたデータの販売も目指しています。

予定どおりに地上局が稼働するか、軌道上の反射器がどこまで増えるか、反射器なしでも追跡できるようになるかが、今後の注目点です。

出典

ほしまる
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