TrustPointは2026年9月10日、Cバンドを使う商用測位衛星40機の製造をEnduroSat USに発注したと発表しました。
衛星は3回に分けて製造・納入され、最初の打ち上げは2027年以降を予定しています(出典: Payload「TrustPoint Taps EnduroSat to Build 40-sat GNSS Constellation」)。
実証衛星の運用から、商用GNSSの本格的な配備へ移る段階の発注です。
3行で分かるポイント
- 商用GNSSサービスを目指すTrustPointが、衛星40機の製造をEnduroSat USに発注
- 衛星は1機あたり約10kgで、GPSに依存しないCバンドで測位信号を送る
- 3つのトランシェに分けて納入し、初回の打ち上げは2027年以降
何が発表されたか
TrustPointは低軌道からPNT(測位・航法・時刻同期)を提供する米企業です。
今回の契約では、EnduroSat USが自社の商用マイクロサテライトのバスにTrustPointのCバンドPNTペイロードを統合し、3つのトランシェに分けて40機を製造・納入します。
衛星は1機あたり約10kgです。
TrustPoint創業者兼CEOのPatrick Shannon氏は、事業として成立させるには、ペイロードとバス、軌道上に届けるまでの打ち上げを含めた1機あたりのコストを数十万ドルの水準に収める必要があると述べています。
同社はこれまでに、2023年に2機、2025年に技術スタック全体を載せた1機の計3機の実証衛星を打ち上げています。
宇宙業界にとっての意味
測位衛星は各国政府が運用する中軌道のシステムが中心で、そこへ民間企業が低軌道から別方式で参入する構図です。
TrustPointはCバンドについて、Lバンドより規制上の手続きが軽く、電離圏の影響も小さいと説明しています。
あわせて、低軌道は地上に近いぶん受信側との接続が安定するとしています(いずれもPayloadが伝える同社の説明)。
EnduroSatは量産バスの供給側として、ペイロードは顧客、バスと統合は製造側という分業を担います。
EnduroSat創業者兼CEOのRaycho Raychev氏は、PNTは重要インフラであり、単一のシステムに依存すべきではないと述べています。
今後の注目点
初回の打ち上げは2027年以降です。
Shannon氏は、サプライチェーンと打ち上げ機会の状況次第で、全機が運用に入るまでに今後24〜30か月かかると見込んでいます。
TrustPointは米海軍・空軍・宇宙軍との契約を持ち、宇宙軍のTACFI契約では4機の実証システムを進めています(出典: SatNews「TrustPoint Contracts EnduroSat US to Manufacture 40 Satellites for C-Band PNT Constellation」)。
今回確認した2媒体では、契約金額と打ち上げ機会の記載は見つかりませんでした。
ほしまる40機そろって、はじめてサービスになるのかな。何機目から使えるようになるのか、ぼくは気になるよ。