ロケット打ち上げはどう進む?宇宙へ届く仕組みと当日までの流れ

ロケット打ち上げはどう進む?宇宙へ届く仕組みと当日までの流れ

ロケットの打ち上げは、人工衛星を宇宙の高さまで運び、地球に落ちてこない速さまで横向きに加速させる作業です。
その速さはおよそ秒速7.9kmで、ロケットは燃え尽きた段を切り離して軽くなりながら、この速さを目指します。

ただし、機体が完成すれば好きな日時に飛べるわけではありません。
打ち上げの方向や射場の場所、目的の軌道に合わせた時刻、風・雨・雷の基準がそろって、はじめて発射の指令が出ます。

※記事の要点は、以下のスライドでもサッと確認できます。

発射台から炎と白煙を噴き出して上昇するH-IIAロケット
種子島宇宙センターから打ち上げられるH-IIAロケット Credit: NASA
目次

ロケットは何をして宇宙まで届くのか

落ちない速さまで加速する

落ちない速さまで加速するのが打ち上げの本質

「宇宙へ行く」と聞くと、真上へ高く昇っていく姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
高く上がることは必要ですが、それだけでは衛星は地球に落ちてきます。
地球のまわりを回り続けるには、横向きに非常に大きな速さを持つ必要があるからです。

この速さを第一宇宙速度といいます。
JAXAの解説では、第一宇宙速度はおよそ秒速7.9km、時速にすると28,000kmで、この速さで飛ぶと約90分で地球を一周します(出典:JAXA サテライトナビゲーター「人工衛星の打上げ/軌道投入」)。
地上から東京と大阪のあいだほどの距離を、1分余りで飛び抜ける計算になる速さです。

この速さで飛ぶ衛星は、地球の重力に引かれて落ち続けています。
ところが横向きの速さが十分に大きいため、落ちていく先の地面も丸い地球に沿って遠ざかり、いつまでも地面に届きません。
重力と、回ることで外へ向かおうとする力(遠心力)がつり合った状態で、衛星は地球を回り続けます。

横向きの速さの違いで、地面に落ちる軌跡と地球を回り続ける軌道を比べた図
横向きの速さが足りないと衛星は地面に落ちるが、秒速約7.9kmに達すると、落ち続けながらも丸い地球に沿って地面が遠ざかり、地球を回り続ける(図解はイメージです)

そのため、ロケットの飛び方は二段構えになります。
発射直後は、空気の濃い低い層を早く抜けるために上へ昇ります。
高度が上がると機体を少しずつ傾け、横向きの加速に力を振り向けていきます。
打ち上げの中継で、ロケットの軌跡が途中から横へ寝ていくように見えるのはこのためです。

ほしまる

真上に昇るだけなら、宇宙の高さには届いても、すぐに落ちてきちゃうんだ。じゃあ、そんな大きな速さをロケットはどうやって出しているんだろう?

段を切り離しながら軽くなって速度を上げる

秒速7.9kmもの速さを出すには、大量の推進剤(燃料と、それを燃やすための酸化剤)が必要です。
推進剤を積めば積むほど機体は重くなり、その重さを加速させるためにさらに推進剤が要ります。

そこでロケットは、いくつかの「段」を重ねた多段式という形をとります。
下の段が推進剤を使い切ると、空になったタンクやエンジンごと切り離して捨てます。
不要になった重さを抱えたまま飛ばないため、残った段は軽い機体を少ない推進剤で加速させられます。

日本の基幹ロケットであるH3ロケットを例にすると、構成は次のとおりです(出典:JAXA「H3ロケット 諸元・能力」)。

フェアリング、衛星、2段目、1段目、ブースタの位置を示した多段式ロケットの断面図
H3ロケットのような多段式ロケットの構成。先端のフェアリングに衛星を収め、2段目・1段目と、1段目の横に取り付ける固体ロケットブースタで成り立つ(図解はイメージです)
  • 1段目はLE-9エンジン2基または3基
  • 2段目はLE-5B-3エンジン1基
  • 固体ロケットブースタ(1段目の横に取り付ける補助ロケット)はSRB-3を0本、2本または4本

エンジンの基数とブースタの本数は、打ち上げる衛星の重さや目的の軌道に合わせて選ぶ形態によって変わります。
全長はフェアリング(先端の覆い)の長さで変わり、ロングフェアリングで63m、ショートフェアリングで57mです。
1段エンジン2基・ブースタ4本・ロングフェアリングの形態(H3-24L)では、推進剤を積んだ状態の重さが575tになります。

飛行中は、まずブースタが燃え尽きて切り離され、続いて1段目が離れます。
その後は2段目のエンジンが、衛星を必要な速さまで押し上げます。

上昇から横向きの加速へ移る飛行経路と、ブースタ分離・1段分離・2段目の加速を示した図
発射直後は上へ昇って空気の濃い層を抜け、高度が上がると機体を傾けて横向きに加速する。途中でブースタ、続いて1段目を切り離し、残った2段目が衛星を必要な速さまで押し上げる(図解はイメージです)

フェアリングを開いて衛星を切り離すまで

衛星はロケットの先端で、フェアリングという覆いの中に収められています。
フェアリングは、打ち上げのときの大きな音や振動、熱から衛星を守る役目を担います(出典:JAXA サテライトナビゲーター「人工衛星の打上げ/軌道投入」。以下、この項の説明は同ページによります)。
空気がほとんど無い高さまで上がれば守る必要がなくなるため、途中で左右に割れて捨てられます。

ロケットが第一宇宙速度に達すると、衛星はロケットから切り離されます。
これを衛星分離と呼びます。
ロケットの仕事はここまでで、打ち上げの成否もこの時点で判断されます。

フェアリングの分離、衛星分離、太陽電池パネルの展開の流れを示した図
空気がほとんど無い高さでフェアリングが割れて捨てられ、第一宇宙速度に達すると衛星が分離される。ロケットの仕事はここまでで、その後の太陽電池パネルの展開などは衛星側のクリティカルフェーズに入る(図解はイメージです)

ただ、衛星にとってはここからが本番の入り口です。
分離の直後から、太陽電池パネルを広げたり、姿勢を整えたりする作業が続きます。
この期間はクリティカルフェーズと呼ばれ、衛星によって異なるものの、2、3日から1週間ほどかかります。
「打ち上げ成功」のニュースと、衛星が本来の仕事を始めることは、別の段階だと考えると整理しやすくなります。

なぜ東へ打ち上げ、なぜ種子島なのか

地球の自転を借りて速度を上乗せする

地球は西から東へ自転しています。
地上に置かれたロケットも、発射前から地面ごと東向きに動いています。
東へ向けて打ち上げれば、この速さをそのままロケットの速さに足せます。

自転の速さは赤道でいちばん速く、秒速約464mです。
日本の種子島付近でも、秒速約400mで動いています(出典:ファン!ファン!JAXA!「なぜ種子島や内之浦で打ち上げるのですか?」)。
秒速7.9kmのうち、最初から数百mぶんを地球が負担してくれる計算です。

地球の自転の向きと、東向き・西向きの打ち上げ方向を比べた図
地球は西から東へ自転しており、東向きに打ち上げると自転の速さ(種子島付近で秒速約400m)をロケットの速さに上乗せできる。自転の速さは赤道でいちばん速い(図解はイメージです)

この差は、運べる衛星の重さに大きく表れます。
JAXAの説明では、真西に打ち上げると、真東に打ち上げたときのほぼ半分の質量の衛星しか打ち上げられません(出典:ファン!ファン!JAXA!「人工衛星を載せたロケットは、なぜ東向きに打ち上げるのですか?」)。

ただし、すべてのロケットが東へ飛ぶわけではありません。
地球全体を観測する地球観測衛星は、北極と南極の上空を通る極軌道に入るため、南向きに打ち上げられます。
同じページでは、イスラエルが地政学的な理由から西向きに打ち上げている例も紹介されています。
打ち上げの向きは、衛星をどの軌道に入れたいかで決まります。

射場は速度だけでなく安全と航路でも選ばれる

赤道に近い場所には、自転の速さ以外の利点もあります。
通信・放送衛星が使う静止軌道は、赤道の上空約36,000kmにあります。
赤道に近いところから打ち上げたほうが、軌道の傾きを変えるためのエネルギーが少なく済み、より重い衛星を軌道に乗せられます(出典:ファン!ファン!JAXA!「なぜ種子島や内之浦で打ち上げるのですか?」。以下、射場選びの条件は同ページによります)。

JAXAは、射場に求められる条件として次のような点を挙げています。

  • 打ち上げる方向に、定期的な航空路や航路がないこと
  • 広い敷地を確保できること
  • 周辺に民家がなく、安全を確保できること
  • 交通の便がよいこと

JAXAは、種子島宇宙センターがこれらすべての条件を完璧に満たしているわけではないとしています。
そのうえで、ほかの候補地と比べた結果として種子島を選んだと説明しています。

同じ考え方は、民間の射場にも見られます。
和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」は日本初の民間ロケット射場で、スペースワン株式会社が運用しています(出典:串本町「『スペースポート紀伊』について」)。
串本町の説明では、選定理由として射点の南に陸地や島がないこと、射点周辺に建物や人がいないこと、本州の工場からのアクセスがよいことが挙げられています。

工場から発射台まで、打ち上げ前に何が行われるのか

発射までの7工程(H-IIAの例)

ロケットは、射場で一から組み立てるものではありません。
JAXAが公開しているH-IIAロケットの例では、準備はおおむね次の順で進みます(出典:ファン!ファン!JAXA!「ロケットはどのように組み立てて打ち上げているのですか?」)。

  • 名古屋の工場で機体を製作する
  • 専用コンテナに格納し、種子島まで船で運ぶ
  • 大型ロケット組み立て棟で、各段を組み付ける
  • フェアリングに格納した衛星を、ロケットに取り付ける
  • 組み立て棟から射点へ移動する
  • 発射台に据え付けたあと、液体の推進剤を注入する
  • 点検を経て、発射管制室からの指令で打ち上げる

製造と輸送から射場での組み立てまで

H-IIAロケットは名古屋の工場で作られ、専用のコンテナに収めて船で種子島へ運ばれます。
船旅は約3日間です。
全長が数十mある機体は、段ごとに分かれた状態で運ばれます。

種子島に着いた部品は、大型ロケット組み立て棟に運び込まれます。
ここで1段目の上に2段目を重ね、横にブースタを取り付けるといった組み付けが行われます。

衛星は、組み立てたロケットにそのまま載せるわけではありません。
先にフェアリングの中に収められ、フェアリングごとロケットの先端に取り付けられます。
打ち上げの振動や音から衛星を守る覆いは、この段階で衛星を包んでいることになります。

クリーンルームでロケットのフェアリングに収められる人工衛星
種子島で打ち上げ前にフェアリングへ収められる衛星 Credit: NASA

ここまでの流れはH-IIAロケットの例です。
現在の主力であるH3ロケットの工程を、同じ順番のまま当てはめられるとは限りません。

射点への移動から推進剤の注入と発射の指令まで

組み立てと衛星の搭載が終わると、ロケットは組み立て棟を出て、発射台とともに射点へ移動します。
H-IIAの例では、発射台に据え付けたあとで液体の推進剤が注入されます。
推進剤を入れた機体は重くなるため、移動を終えてから注入する順番になっています。

注入が済むと、機体や設備の点検が行われます。
すべての確認が終わったところで、発射管制室からの指令によってロケットは打ち上げられます。

発射の瞬間はニュースで数十秒ほど映るだけですが、その前には製造、輸送、組み立て、衛星の搭載、移動、注入、点検という工程が積み重なっています。
どの工程にも、それぞれ担当する人と設備があります。

製造、海上輸送、組み立て、衛星搭載、射点への移動、推進剤注入、発射指令の順に並べた工程図
H-IIAロケットの例で見た、工場での製造から発射の指令までの流れ。名古屋の工場で作った機体を船で種子島へ運び、組み立て・衛星の搭載・射点への移動・推進剤の注入・点検を経て打ち上げる(図解はイメージです)

打ち上げ時刻と延期はどう決まるのか

時刻と延期を決める2つの条件

打ち上げ時刻が秒単位で決まっているのは、目的の軌道に合わせて打ち上げられる時間帯が限られているためです。
加えて、風・雨・雷などの気象条件を満たさなければ発射できません。
このふたつが重なるため、機体の準備が整っていても日程が動くことがあります。

目的の軌道に合わせて打ち上げられる時間帯がある

国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうロケットを例にすると、時刻が決まる仕組みが分かりやすくなります(出典:ファン!ファン!JAXA!「ISSへ向かうロケットの打上げ時刻はどうやって決めるのですか」。以下、この段落の説明は同ページによります)。
ISSに近づいてドッキングするには、ISSと同じ軌道面に入る必要があります。
軌道面をあとから変えるには、膨大なエネルギーがかかるからです。

地球が自転しているため、射場は1日のうちに何度かISSの軌道面を横切ります。
この横切るタイミングが、最も燃料の効率がよい打ち上げの時間帯で、ロンチウィンドウと呼ばれます。
軌道面は1日に2回射場の上空を通りますが、打ち上げの方向が大きく異なるため安全面からどちらかを選び、ロンチウィンドウは1日1回になります。
この時間帯を過ぎると、打ち上げは翌日以降に延期されます。

自転する地球上の射場が、ISSの軌道面と重なるタイミングを示した図
地球の自転で射場がISSの軌道面を横切るタイミングが、最も燃料の効率がよい打ち上げの時間帯(ロンチウィンドウ)になる(図解はイメージです)

ISSのように相手が決まっている場合に限らず、打ち上げの時刻は目的の軌道や探査先に合わせて設定されます。
たとえば、火星衛星探査機MMXを載せるH3ロケット10号機は、打ち上げ予定日時を2026年10月20日4時41分03秒(日本標準時)と発表しています(出典:JAXA「H3ロケット10号機による火星衛星探査機(MMX)の打上げについて」)。
予備期間は2026年10月21日から11月7日までで、予備期間中の打ち上げ時刻は日ごとに設定されます。

風と雨と雷の基準を満たさなければ発射しない

気象の基準は、機体ごとに定められています。
JAXAが公開している例として、H-IIBロケット試験機を打ち上げたときの主な制限は次のとおりでした(出典:ファン!ファン!JAXA!「天候を見極める!ロケット打ち上げ」。以下、気象監視の説明は同ページによります)。

項目H-IIBロケット試験機の制限
機体移動時の風最大瞬間風速22.4m/s以下
発射時の風最大瞬間風速20.0m/s以下
発射時の雨降雨8mm/h以下
雷射点を中心として半径10km以内に雷雲がないこと。飛行経路から20km以内で発雷が検知された場合は、しばらく発射しない
雲積乱雲の中を飛行経路が通過しないこと

この表はH-IIBロケット試験機の基準で、H3ロケットの基準がこれと同じ値だとは限りません。

雷の条件が厳しいのには理由があります。
雲の中には、氷の粒を含んで電気をためやすい層があります。
高速で飛ぶロケットがこの層を含む雲の中を突っ切ると、ロケット自身が雷を誘発してしまう可能性があります。
地上が晴れていても、飛行経路の上空の雲が条件を満たさなければ発射できないのはこのためです。

射点、飛行経路、雷雲の位置関係と、射点を中心とした半径10kmの範囲を示した図
H-IIBロケット試験機の基準では、射点から半径10km以内に雷雲がないことや、積乱雲の中を飛行経路が通過しないことが求められた。地上が晴れていても、飛行経路の上空の雲が条件を満たさなければ発射できない(図解はイメージです)

こうした条件を見極めるため、気象の担当者は打ち上げの4日前から24時間体制で監視を続けます。
当日は、気球を使った風の観測や気象レーダーによる観測に加え、打ち上げの2時間前に航空機から雲を観測します。

ほしまる

地上が晴れていても延期になるのは、ロケットが通り抜ける空の上のほうまで条件に入っているからなんだ。

実際の延期の例として、2026年のH3ロケット9号機があります。
準天頂衛星「みちびき7号機」を載せた9号機は、8月7日の打ち上げを予定していました。
JAXAは8月3日、台風13号によって打ち上げ当日の天候が悪化すると予想されることから、延期を発表しました(出典:JAXA「H3ロケット9号機による『みちびき7号機』の打上げ延期」)。

その後、8月10日に再設定された日程も、当日の気象条件が整わないため8月11日へ変更されています(出典:JAXA「H3ロケット9号機による『みちびき7号機』の打上げ[再設定]」)。
9号機は8月11日4時23分31秒(日本標準時)に打ち上げられ、約29分4秒後にみちびき7号機を分離しました(出典:JAXA「H3ロケット9号機による『みちびき7号機』の打上げ結果」)。

打ち上げを支えるのは誰か

工程ごとに異なる担い手

ここまでの工程を振り返ると、打ち上げは発射の瞬間だけで完結する仕事ではないことが分かります。
工程ごとに、担う組織と設備が分かれています。
工程と担い手の対応を整理すると、次のようになります。

工程主な場所・担い手
機体の製造工場(H-IIAロケットは名古屋の工場で製作)
輸送専用コンテナと船による海上輸送(名古屋から種子島まで約3日間)
組み立て・衛星の搭載射場の大型ロケット組み立て棟
移動・推進剤の注入・点検射点と発射台
気象の監視気象の担当者(打ち上げ4日前から24時間体制)
発射の指令発射管制室
衛星分離後の運用衛星の運用側(クリティカルフェーズ以降)

国の基幹ロケットでは、JAXAが種子島宇宙センターから打ち上げを行っています。
H3ロケット9号機の打ち上げも、JAXAが種子島宇宙センターの大型ロケット発射場から実施しました。

射場を持ち、ロケットを打ち上げる主体は国の機関に限りません。
スペースポート紀伊を運用するスペースワン株式会社は、キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の共同出資で2018年7月に設立された会社です(出典:串本町「『スペースポート紀伊』について」)。
串本町によると、同社は小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業サービスの提供を目指しています。

表の工程を見ると、関わる仕事は機体の設計や製造だけではないことが分かります。
輸送の手配、射場の設備の保守、気象の観測、管制、打ち上げ後の衛星の運用と、それぞれに専門の役割があります。
宇宙業界の仕事を調べるときは、ロケットのどの工程に関わる仕事なのかを手がかりにすると、職種の違いを整理しやすくなります。

FAQ

ロケットの打ち上げはどこで見られますか?

JAXAの大型ロケットは、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられています。
現地の見学場所や見学の方法は打ち上げごとに案内されるため、その回の案内を確認する必要があります。

現地へ行かなくても、ファン!ファン!JAXA!ではミッションごとに特設サイトが設けられ、打ち上げのライブ中継が案内されています(出典:ファン!ファン!JAXA!「みちびき7号機×H3ロケット9号機特設サイト」)。

打ち上げが延期されたら、次はいつになりますか?

JAXAは打ち上げを発表する際に、予定日とあわせて打ち上げ予備期間を示しています。
延期になった場合は、予備期間の中から新しい日時が決まりしだい発表されます。

H3ロケット9号機では、予備期間として2026年8月12日から31日と、9月3日から30日が示されていました(出典:JAXA「H3ロケット9号機による『みちびき7号機』の打上げ[再設定]」)。
実際には台風と天候による2度の日程変更を経て、8月11日に打ち上げられています。

まとめ

ロケットの打ち上げの要点は、次のとおりです。

  • 打ち上げの本質は、衛星を秒速約7.9kmという落ちない速さまで横向きに加速させることです。
  • 多段式にして、燃え尽きた段を捨てながら軽くなることで、その速さに届かせています。
  • 東向きに打ち上げると地球の自転の速さを上乗せでき、射場は安全や航路の条件も合わせて選ばれます。
  • 打ち上げ時刻は目的の軌道で決まり、風・雨・雷の基準を満たさなければ発射しません。
  • 製造から衛星分離後の運用まで、工程ごとに異なる組織と役割が関わっています。

ニュースで打ち上げの延期や成功を目にしたときは、どの条件が関わっているのかを思い出すと、発表の意味がつかみやすくなります。
さらに理解を深めるなら、ロケットの種類ごとの違いや、衛星が入る軌道の種類、打ち上げに関わる宇宙業界の職種が次のテーマになります。

出典

ほしまる
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